先週は、一緒に活動しているユースメンバーが所属するグループが大会に出場したので応援しに行きました。色々なグループの伝統音楽の演奏、ドラマ、ラップ等々のボンゴフレーバー部門があり、優勝すると100万シリングの賞金があることもあり、それぞれ熱の入ったパフォーマンスが繰り広げられました。たくさんのグループがHIV・AIDSをテーマにしたパフォーマンスをしていたのが印象的でした。
(写真はお芝居部門のパフォーマンス。これ以外に伝統ンゴマやマリンバを使った伝統音楽、ヒップホップ等々盛りだくさんでした。)
さて、Buza小学校との出会いと私の活動―挑戦。
以前にも書きましたが、そもそもBuza小学校との出会いは配属先へ赴任した翌日です。教育委員会の人たちが視察に行くのに付いて行ったことが始まりでした。その時、校長先生も赴任したばかりで、大変な時期だったと思います。視察のあと、教育委員会から教員たちを集合させへのコメントを述べる場面があったのですが、その時「changamoto」という単語を何回も何回も聞きました。この日、「changamoto」は「Challenge, 挑戦」という意味だと憶えました。他の学校をすべて知っているわけではありませんが、校舎、トイレ、机、教科書、水の問題などなど、それぐらい「changamoto」しなければならない課題がたくさんある学校だったとも言えます。
その後、Buza小学校が位置する地域の教育官から、いくつかあるなかでもBuza小学校を特になんとかしてほしいと訴えられ、少々苦し紛れに草の根無償支援のことを紹介しました。様々な申請書類をそろえ、地域や役所の協力をとりつけねばならず、おまけに通る可能性は少なく、正直言って申請はできないだろうしあきらめるかもしれないな、と思っていました。その一方で、私のほうでは、出来る限り大使館の情報を提供したり相談に載ったりアドバイスをしながら様子を伺っていました。結果、時間がかかり不備も色々あったものの、何とか校長先生が申請書を出してきました。その間に外国のNGOから井戸の修理代もとりつけていました。校長先生のやる気を感じ始め、気が付くと、大使館へ一緒に出かけた時は、Buza小学校の職員みたいに学校の状況を訴えている自分がいました。
草の根無償支援の申請を出したことで、学校側の頑張りを感じ、申請は通らないかもしれないけれど、自分が出来ることはないかと考えるようになりました。それで、まずやりだしたのが、COBET(Complementary Basic Education Tanzania/初等教育補完プログラム)クラスでの英語の授業のお手伝い。午後に行われるこのクラスに通う子どもたちは昼間仕事をしていたり様々な理由で普通の学校に通えなかった子どもたちが主です。以前、先生への謝礼も出ていたようですが、ここ半年以上は先生も全くのボランティアです。生徒の中には朝のうちは町の中心地の道路などで物乞いをし、午後家に一度帰ってからこのクラスに通っている子もいるそうです。ここの先生は穏やかな方で、子どもたちの多くは恥ずかしがり屋、ほのぼのとした雰囲気のクラスです。でも子どもたちが学ぶことが大好きなのが、他の学校以上に伝わってくるクラスです。
(Buza小学校では生徒数に対して必要な机は1321ですが、実際あるのは210個のみ。貴重な机なのに壊れているものも。。。)
もうひとつ、自分でやりだしたことは、6月にダルエスサラームで開かれる携帯電話会社主催のマラソン大会を利用し、この学校のために主に邦人関係ですが寄付を募り、出来れば机を送ろうという計画です。他の隊員と共同で企画し、彼女も自分の配属先の職業訓練校再開のために資金を使いたいということです。名づけて「ちゃんがもと・ちゃりてぃ・まらそん・ぷろじぇくと」。賛同ランナーを集め、その完走者の数や総距離に応じて1口の寄付額を決めるという形にしました。似たようなイベントについてJICA関係者の方からヒントを頂き、やってみることにしました。初めてのことで現在も試行錯誤の状況です。多くの人の理解が得られるのか、よい支援が出来るのか、私にとっても一緒に企画をしている仲間の隊員にとってもまさに「changamoto・挑戦」となる試みです。失敗覚悟の上、限られた隊員生活の中で何かやろうという心意気でドキドキしながら取り組んでいます。
Tutaonana
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