2009年5月20日水曜日

ブザ小学校①-草の根無償資金協力の可能性

Hamjambo?

 先日、職業訓練センターの先生や生徒に作り方を教えてもらったマンダージ(ドーナツ)を家で作り、職場に持っていきました。みんなおいしいと言ってくれて大満足。チャパティも作れるようになったし、今度サンブーサ(サモサ)の作り方を教えてもらえば、日本でもたのしいチャイの時間が楽しめるようになりそうです。

(作ったドーナツ。そして買ってしまったチャパティ用の台。これで生地を伸ばしてチャパティ、マンダージなどを作ります。)

 さて、昨日は週に1日通っているBuza小学校へ日本大使館の人たちと行って来ました。というのも、日本の外務省が行っている「草の根無償資金協力プログラム」にこの学校が応募し、現場見学ということで職員の方が来てくれたからです。このプログラムはすべての資金を援助するのではなく、地域社会からの貢献を必ず必要としているため、この日も学校の評議委員会のメンバーがみんな集まっていました。

        (上級生のクラス。ここのクラスは一応ちゃんと机がありますが。。。)

この学校とは縁があり、私が配属先に赴任した翌日に初めてテメケで訪れた小学校です。

この学校は、いわば都市近郊の新興住宅地、といえば聞こえがよいですが、日々どんどん町の中心や地方から人が移ってきて人口が爆発的に急増している地域にあります。それゆえの問題を抱え、何もかも足りない、校舎も老朽化し、「日本人だからなんとかしてよ。」ってことで、地区の役人が私に話をしてきたのがこの学校との関わりの始まりです。自分だけではどうにも出来ないので、正直言うと、苦し紛れに紹介したのがこの「草の根無償資金協力プログラム」でした。
このプログラム、大変な競争率で、300件ぐらい申請があるなかで、実際通るのは15件ぐらいしかありません。それでも校長先生も頑張ってやる気を出し、自分も色々相談に載ったりしてなんとか申請までこぎつけ、校長先生と一緒に日本大使館まで行ったり、そんなこんなで、今では校長先生とも仲良しです。

それで、この学校が何をお願いしたかというと「学校の塀」と「トイレ」です。人間の安全保障に関わる案件を取り扱うこの「草の根」援助で、なぜ「塀」と「トイレ」なのか。。。ちょっとピンとこないというのが一般的な受け止め方のようです。

教室が一番欲しいのですが、残念ながらこの「草の根」では小学校の校舎建設は取り扱っていません。それで、その他というと急務なのがまず「トイレ」。

      
この学校、生徒数が急増していて、私が初めて人数を把握した2008年11月で3411人(小学校3361人、幼稚園50人)だったのが、昨日(2009年5月)で3860人(小学校、3805人、幼稚園55人)になっていました。約半年から7ヶ月ぐらいの間に生徒が400人以上増加しています。その状態が今ももちろん続いています。しかもこれだけ生徒がいて、トイレの数(穴の数です)は女子用がたったの4つ、男子用も4つだけなのです!!!

        (男子用のトイレ。男子生徒がおおよそ2000人にたいしてこれがすべてです。)
これでどんな問題が起きるかと言うと。。。

1.トイレに生徒のとんでもなく長い列ができる。 ⇒ 並んでいる生徒同士でけんか。。。強い生徒だけがトイレを使っているという事態がどうも起きているらしい。
2.我慢できない生徒がその辺りで用を足している。⇒ 衛生上もよろしくない。
3.用を足しに家に帰ってそのまま学校に戻らない生徒が続出している。⇒ 学習の遅れ、学校嫌い、不登校となる傾向。

などなどです。 人口密集地なのでその辺りで用を足すことだけでは問題が解決しないというのが現状です。

ちなみに、先生の数も60人いてトイレはそれぞれ男性用1、女性用1です。この申請が万が一!(っていうぐらいの確立だと思います)通ったら、トイレを30個建設する予定です。でもまだ足りないんですけどね。

「学校の塀」の話はまたこの次。これもまた色々ありです。

Tutaonana

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