2008年12月27日土曜日

クリスマス、年末、そして Kwaheri 2008

Hamjambo

昨日はクリスマスで祝日でした。そして今日のボクシングデーも祝日です。イスラム教徒とキリスト教徒が仲良く暮らしているタンザニア。キリスト教徒、イスラム教徒、いろんな人から携帯にメッセージをもらいました。「メリークリスマス!」と汗をだらだら流しながら言ってると、本当にクリスマスなのか疑いたくなりますけれど。

12月が学年末のタンザニアでは学校も今はお休みで1月から再開です。私も明日から1週間、休暇をとって同期隊員のところを訪れるつもりです。

さて、今年2008年もあとわずか。タンザニアに来てから半年、配属先に配置されてから5ヶ月も経ってしまいました。びっくりです。途中、家探しや引越しがあり、こちらの人たちの仕事の進め方にイライラし、疲れ、活動は停止状態、という日々もありました。

休暇の前に、大変お世話になったテメケ区の教育長が突然転勤することを知らされ、涙が出そうになるぐらい残念で淋しく感じました。この方は本当にすばらしい人だったので、退職まであと2年なのにもかかわらず、他の地域に引き抜かれてしまいました。この方がいなければ、私は今、こんなに安心して生活できていなかったかもしれないと思うぐらい、仕事もあまりできず言葉もよくわからない外国人の私のことをとても気遣ってくれました。

引越しの件では色々ありましたが、この教育長だけでなく、配属先のカウンターパート(仕事のパートナー兼、隊員担当者のようなもの)や同僚の人たちに支えられ、なんとかこちらでの生活にも少しずつ慣れてきました。新居の大家さん一家もとてもよい人たちで、安心して生活できています。スワヒリ語については、歳(?)によるもの覚えの悪さも少々感じながら、「最近は前より少しできるようになってきたね。」とカウンターパートにも言ってもらえるようになりました。(でも実はまだまだなんです。。本当に大変!)配属先の同僚は「ここの人たちを家族と思いなさい。」と言ってくれましたが、本当にそんな感じがするくらい、配属先は安心できる場になりつつあります。

活動はなかなか思うように進んでいませんが、小学校6校、合計120人へのアンケート調査は一応なんとか終了することができました。1月からはカウンターパートが「データ収集も手伝ってね」と言っているので、少し忙しくなるのかなと思っています。あとは、もう少し積極的に外に出て活動もしてみたいと思っています。
(小学校での調査の様子。調査の前に日本のことについて少し説明したり、一緒にじゃんけんをしました)
さて、2008年、皆様には大変お世話になりました。どうかよいお年をお過ごしください。

Tutaonana!

2008年12月22日月曜日

タンザニアで作ろう!

Hamjambo!

 先日、協力隊員の総会が開かれました。タンザニア中の協力隊員が一同に集まり、活動やそれに関わる事項について話し合いの場を持ちました。色々な隊員の活動なども聞くことができ、とても有意義な時間を持つことができました。

 さて、総会ではいわゆる「正装」で参加することが求められます。男性はスーツにネクタイ着用とのことでした。女性は。。。というと、日本のドレスコードとともに、タンザニアのドレスコードも適用されました。つまり、タンザニアでいわゆる正装と呼べそうな服装はオーケーなのです。この総会にあわせて服を仕立てる隊員もいるとか、いないとか。

 ここタンザニアでは既製品よりも仕立て屋さんに仕立ててもらう服のほうが多いように思います。気に入った布を買い、それを仕立て屋に持ち込んで好きなデザインの服を作ってもらうのです。オフィスなどでも一般的なのは、キテンゲと呼ばれる布で作ったブラウスと長めのスカートを上下セットで着るスタイルです。その他、カンガと呼ばれる布もあり、それで服を作ることもありますが、女性が家事をするときに上から巻いたり、ジーンズなどの上に巻いたりするものでどちらかというとカジュアルな場で使うもののようです。

 2日間の総会のうち、私も1日目は日本から持っていったスーツを着ましたが、1日はこちらに来て作った上下キテンゲのドレススーツを着ていきました。女性隊員はそれぞれタンザニアスタイルや少しアレンジしたものなど、さまざまなものを着ていて見ていてとても楽しかったです。

(上下のブラウスとスカート、何かの機会に1枚は必要と思って仕事を始める前に作ったものです)

 人の服を見ながら、「うーん、こんな風なこともできるんだ!」とか「こんなふうに布の柄を合わせるとかわいいかも!」など、色々考えるのはとても楽しいです。そして実際に布を選んで、作ってもらう。この楽しみはタンザニアならではのものです。ちなみに、気になるお値段ですが、キテンゲは大体4メートルが基本(上下作ることができます)で、日本円で400円から600円、700円も出せば普通に買うことが出来ます。仕立て代もせいぜい1000円から1500円ぐらいでしょうか。腕がいいと評判で、外国人ご用達の職人さんは少々高めですが、それでも2000円ぐらいです。こんなに安くて楽しいことはありません。次は何を作ろうか、どんな布を買おうか、考えるとわくわくします。

            (つい最近作りました。下にズボンをはこうと思って丈は長めです。)

私はまだ2回しか作ったことがありませんが、これから少しずつ挑戦したいと思います。

          (同じ布でスカートも作りました。これはそれほど丈が長くないスカートです。)

Tutaonana!

2008年12月9日火曜日

世界エイズデー



Hamjambo!

ここ、タンザニアでも、真夏のジングルベルを聞くことが多くなってきました。クーラーのかかったスーパーの店内にはクリスマスツリー。洋服の仕立て屋さんは、季節物のサンタの絵のついたクッションカバーをお仕立てして売り出し中。暑くても少しずつクリスマスが近づいていることを感じさせられます。

12月1日は世界エイズデーです。ここタンザニアも当然各地でたくさんの行事が行われました。私の配属先、ダルエスサラーム市、テメケ区でも区役所が企画したイベントが行われました。
             (キバシラ小学校の子どもたち。英語を教えています。)

地域で活動するいくつかのママさんグループ、HIVポジティブの人たちの団体、青少年グループなど、たくさんのグループが集まりました。私が英語を教えに行っている小学校の子どもたちも歌と踊りを披露しました。

踊り、歌、太鼓、劇などがあり、検査の場所なども紹介され、検査を受けましょうと訴えていました。
                     (色々な団体がパレード)

役所にはエイズ対策の委員会があります。私も教育課の同僚で、その委員会のメンバーの人と一緒に出かけました。他にもメンバーには、HIVポジティブの人もいます。メンバーになっているある女性はHIVウィルスに感染しながら、AIDSを発症することなく長年元気に色々な活動をしています。HIV感染者やAIDS患者に対する偏見や差別をなくすため、彼女はみずから被写体になり、彼女の写真はポスターに利用されています。ラジオなどでも話をすると言っていました。

役所が主導のイベントだけでなく、そういった団体が自主的にイベントを行うケースもあって、タンザニア各地でたくさんのイベントが行われました。日本では、気がつかないだけで本当は誰もが感染する可能性があるのに、なんとなく遠いところの問題に思ってしまう傾向があるように思います。自分も日本に居る時、他人事のように感じていましたが、ここでは本当に差し迫った問題という感じがします。