2009年7月16日木曜日

タンザニアの車窓から-Sabasaba Special Tour

Hamjambo?

またまた見つけてしまった、レア物カンガ。今度はマイケル・ジャクソン。何でも時間がかかって遅い国なのに、こんなの作るのはめちゃくちゃ速くて驚きです。さすがに購入はとどまりましたが、売り物なのに写真はしっかり撮ってきました。

(カンガには必ずメッセージが書かれていますが、このカンガは「私たちはあなたのことを永遠に覚えている」でした。)

 さて、今年もまた7月7日、Sabasabaの祝日がやってきました。Sabaはスワヒリ語で「7」の意味。7月7日だからSabasabaで、「商売の日」です。7月7日前後の約2週間、国際貿易フェアーが毎年開かれ、タンザニア中の企業、教育機関、政府機関、NGOなどがそれぞれブースを出展しています。色々なものをいつもより安く購入することができたり、様々なアトラクションがあるため、毎年大変な人出です。国際というだけあって、外国の企業のもいくつかブースを出展していました。

このSabasabaに合わせ、タンザニアとザンビアをつなぐTazara鉄道(Tanzania Zambia Railway Authority)がSabasaba Special Tourなる企画をし、週末の土曜日1日だけの鉄道旅行のチケットを売り出しました。私はSabasabaの日に偶然この企画を見つけたのですが、タンザニアで鉄道に乗ってみたいと常々思っていたのでみつけた瞬間にTazara鉄道のツアー責任者に電話し、チケットを速攻で予約しました。
       (ダルエスサラームのTazara駅の構内。車も直接入ることができ駐車もできます。)

この鉄道、何がすばらしいかと言えば、セルー国立保護区内を走っているので、鉄道に乗りながら動物を見ることができるのです!しかも今回の企画の売りは、朝ダルエスサラームから出発し、その日のうちに同じダルエスサラームに戻ってこられること、しかも食事が2回付き飲み物もサービスに入っているのです。普通はダルエスサラームからザンビアに向けて走るので1日でダルエスに戻ってくることはできません。時間も遅れがちなこの鉄道で旅行するには時間が必要と思っていたのに、これはなんておいしい企画。その日の内にチケット購入完了です。
  (『世界の車窓から』みたいですよね。この鉄道は社会主義時代に中国の援助で造られました。)

そして、旅行当日。まずは食堂車で朝のチャイを頂き、自分たちの席に戻って約2,3時間経ったところで列車が停まりました。そして車掌さんが「はーい、みなさん。ここから国立保護区内です。これから30分ほどは動物がみれますよー。」というお知らせを言いにきてくれたかと思うと列車が再び動き出しました。そしてしばらくすると…いました、いました動物たち!!



(走っている列車から写しました。よーく見てください。動物がいるのわかりますか?すごい勢いで走ってました。)


基本的なのはすべて見れました。インパラがうじゃうじゃ。ヌーの群れにキリンもたくさん。ゾウもそこそこ。サルもぼちぼち。シマウマもいました。列車内はバスに比べて広々しているし、座席からの移動も可能だし、トイレも設置されているしとても快適。しかも食事もおいしく、動物も座っているだけで見れるなんて、1口で何度もおいしい感じでお徳感に浸りきった1日となりました。


     (車内の様子。結構きれいでしょ。これは1等、2等の次のSuper Seaterクラスです。)

それほど宣伝もしていなかったと思いますが私がチケットを購入した時には1等と2等はもう満席でした。当日も乗客がたくさんいて、外国人だけでなくタンザニア人の家族連れも結構乗っていました。この企画、1年に何回かやったらもっと儲かりそうなのに、と一緒に旅行した日本人同士で話をしましたが、それでもTazara鉄道頑張ってるなぁと感心しました。今度は1等車ぐらいで、豪華に長距離も乗ってみたいものです。

Tutaonana

2009年7月11日土曜日

学びたい気持ち

Hamjambo?

 マラソン企画が終わり、学校も1ヶ月の休みが来週までなので少しゆったりとした日々が続いています。長期旅行は難しいけれど、週末にザンジバルに行き、ザンジバルの国際映画祭を見てきました。と言っても、日本が出した『のび太と恐竜』を見たのですけど。。。日本でも見たことなかったけれど、なかなかいい映画ですね。タンザニアの子どもも楽しそうに見ていました。


    (映画祭の合間に野外では音楽イベントが開かれ、地元の人がたくさん見に来ていました。)

(日本大使館が出展した「のび太と恐竜」の広告用しおり。これ、貴重ですよね。ドラえもんは日本の「アニメ大使」だったことを今回初めて知りました。ちなみに無料でした!)

 さて、学校はお休みですが、2週間ほど前から、近くのユースグループに英語を教え始めました。彼らは元々何も仕事がなく、バンギ(大麻)を吸ったりして、役所の近くの空き地でぶらぶらしていたそうです。それを見た私の配属先の初代の協力隊員が彼らと話しをし、セミナーをしたりしてバンギをやめさせ、役所やその隊員の支援で車を洗う仕事を始めたそうです。今では立派に経済的に自立し、朝から晩まで休み無く働いています。

 役所は彼らのために、ボランティアの学生を連れてきて、スワヒリ語や算数、英語など学習する機会を与えていたのですが、このところ先生がみつからず、この勉強会は長らく滞っていました。そこで、私が教えることのできる英語だけでも始めましょうということになり、2週間ほど前から隣の小学校の空き教室を使って、彼らの仕事の合間に1週間に1時間ほど授業を始めました。

 このクラス、始めてみて、自分自身もとても楽しく教えることのできるクラスだということを発見。理由はまず、長らく学ぶ機会がなかった彼らがとても積極的で前向きに授業に取り組んでくれること、それと少人数なこと、テストもないので点数など気にせず楽しく授業できることなどです。ちょっとした英会話クラスみたいで、みんなの笑顔を見ているとこちらもとても嬉しくなります。

(小学校の空き教室にて。写真に写っている生徒は仕事があって授業が終わってからやって来ました。黒板の板書をノートに写しています。)

「自分たちは教育が足りないからこういう機会はありがたい。」というようなことを言ってくれたり、「家でも勉強したいから、本があったらください。」とか、最初でモチベーションも高いこともあるけれど、基本的に、人は学ぶことが好きなのだ、ということを思い出させてくれるとてもステキなクラスだと思いました。

彼らが生活の中で英語を使う機会はそれ程ないかもしれないけれど、このまま楽しく勉強が続けられるよう自分も地道にこの活動を続けていきたいと思います。

Tutaonana