2009年7月11日土曜日

学びたい気持ち

Hamjambo?

 マラソン企画が終わり、学校も1ヶ月の休みが来週までなので少しゆったりとした日々が続いています。長期旅行は難しいけれど、週末にザンジバルに行き、ザンジバルの国際映画祭を見てきました。と言っても、日本が出した『のび太と恐竜』を見たのですけど。。。日本でも見たことなかったけれど、なかなかいい映画ですね。タンザニアの子どもも楽しそうに見ていました。


    (映画祭の合間に野外では音楽イベントが開かれ、地元の人がたくさん見に来ていました。)

(日本大使館が出展した「のび太と恐竜」の広告用しおり。これ、貴重ですよね。ドラえもんは日本の「アニメ大使」だったことを今回初めて知りました。ちなみに無料でした!)

 さて、学校はお休みですが、2週間ほど前から、近くのユースグループに英語を教え始めました。彼らは元々何も仕事がなく、バンギ(大麻)を吸ったりして、役所の近くの空き地でぶらぶらしていたそうです。それを見た私の配属先の初代の協力隊員が彼らと話しをし、セミナーをしたりしてバンギをやめさせ、役所やその隊員の支援で車を洗う仕事を始めたそうです。今では立派に経済的に自立し、朝から晩まで休み無く働いています。

 役所は彼らのために、ボランティアの学生を連れてきて、スワヒリ語や算数、英語など学習する機会を与えていたのですが、このところ先生がみつからず、この勉強会は長らく滞っていました。そこで、私が教えることのできる英語だけでも始めましょうということになり、2週間ほど前から隣の小学校の空き教室を使って、彼らの仕事の合間に1週間に1時間ほど授業を始めました。

 このクラス、始めてみて、自分自身もとても楽しく教えることのできるクラスだということを発見。理由はまず、長らく学ぶ機会がなかった彼らがとても積極的で前向きに授業に取り組んでくれること、それと少人数なこと、テストもないので点数など気にせず楽しく授業できることなどです。ちょっとした英会話クラスみたいで、みんなの笑顔を見ているとこちらもとても嬉しくなります。

(小学校の空き教室にて。写真に写っている生徒は仕事があって授業が終わってからやって来ました。黒板の板書をノートに写しています。)

「自分たちは教育が足りないからこういう機会はありがたい。」というようなことを言ってくれたり、「家でも勉強したいから、本があったらください。」とか、最初でモチベーションも高いこともあるけれど、基本的に、人は学ぶことが好きなのだ、ということを思い出させてくれるとてもステキなクラスだと思いました。

彼らが生活の中で英語を使う機会はそれ程ないかもしれないけれど、このまま楽しく勉強が続けられるよう自分も地道にこの活動を続けていきたいと思います。

Tutaonana

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