2009年5月1日金曜日

なぞの中国人

Hamjambo?

雨季も本格的になってきました。

先日、4月26日はタンザニア共和国の日で祝日でした。大陸部分のタンガニーカ国とザンジバル島がひとつになり、タンザニア共和国が誕生した日で今年は45周年です。こちらの人たちはイベントがあるごとに、おそろいのTシャツやポロシャツを作って関係者に配るのが大好き。今回は役所で配っていたので式典の招待状と一緒に私もポロシャツと帽子をもらい、それを着て近所の国立競技場へ出かけました。

(雨の季節なので、これにオリジナル傘もありました。無料で配っています。左はポロシャツを着て帽子をかぶり旗をふる人たち。背中にも文字が。)

本格的な雨が降る中行われた式典。雨のため飛行機が飛ばずザンジバルの大統領が来られないというハプニングがあったものの、式典が2時間遅れぐらいで始まりました。みんなポロシャツと帽子をかぶり見ています。その中で「なぞの中国人」が同じ格好をして、旗を振っているのはさぞかし奇妙だったことでしょう。今日はなぜか私に話しかける人もほとんどおらず、何度もジロジロ見られた上、混雑しているにもかかわらず私の席のまわりだけは席が少々空いていました。あとで小学生のマスゲームがあり、知り合いの先生たちとわいわい言いながらそれを見ましたが。

(雨が降る中、傘をさしてみんな軍隊の行進を見学。女性だけのグループが男性のグループと半々です。さすがはジェンダーバランスの点で非常に優れている国だけのことはあります。)


(キクウェテ大統領ももちろん出席。雨の中、キクウェテ大統領を待って軍の人たちは2時間近く立ったままの状態でした。気分が悪くなって倒れた人も少々いました。大変です。)

さて、今日は2本バスを乗り継いで遠くの学校へ行くつもりで出かけました。1本目のバスに乗っている最中に雨が強くなり、乗り換えの市場に着くと、地面はどろどろです。「乗り換えのバスはあっちだよ」と教えてもらって歩いていると。。。。足が~!!!

泥のなかにふくらはぎのあたりまで両足が埋まってしまい動けなくなってしまいました。周りの人は変な「中国人」が泥にはまって動けなくなってるぞぉという感じで大笑いしながら見ています。「チナーチナー(中国人)」だけが耳に入り、笑うしかない私。。。親切な人に手を貸してもらってなんとか泥の中からでるものの、サンダルが両方とも泥の中(汗)。

するとまた別のタンザニア人が泥の中に手を突っ込んで取ってくれました。水も探してきてくれてサンダルまで洗ってくれて本当に親切な人でした。

この人自身も周りの人たちにだいぶ色んなことを言われていたようです。「助けたからチナにお金もらえよ」みたいに言っている人もいました。でもこの人は「助けてるだけさ」と言い、私にも「心配しなくていいから」と何度も声をかけながら水で足やサンダルを洗うのを手伝ってくれました。

お金を渡すのはどうかと思って、たまたま瓶入りの唐辛子ソース(職業訓練センターの生徒が作ったもの)をたくさん持っていたので、「ありがとう。1つどうですか?」と言ってみましたが、「唐辛子は食べないから」と言って受け取らず、最後は「どこに行くの?」と聞いて次のバスを探そうとしてくれました。

道路も悪くなってきた上、自分もどろどろになり、ちょっと気持ちもへこんだ私は学校へ行くのをあきらめそのまま家に帰ることにしました。結局、最後まで誰も私が何者か尋ねなかったので、私は「なぞの中国人」のままその場を後にしました。

今夜はさぞかし多くのタンザニア人家庭で「なぞの中国人」の話がされたことでしょう。

Tutaonana

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