2009年11月1日日曜日

日本からの「視察の旅」

Hamjambo?

 10月はあっという間に過ぎ去ってしまったように感じます。日本はもう随分涼しくなってきているのでしょうね。タイトルにあるとおり、日本から協力隊を育てる会主催の「視察の旅」を利用して母と叔母がタンザニアにやってきたので、しばらく一緒に出かけたりしていました。1年4ヶ月ぶりに会う母は変わりなく、でもきっと私は随分変わったと思います。髪も伸び放題だし、服もこちらで作ったのを着ているし、随分日焼けもしたし。。。さて、挨拶を大事にするタンザニアですから、活動でお世話になっているところにはちょっとでも顔を出して挨拶しないと大変です。動物やキリマンジャロも見せたかったのでダルエスサラームにいた数日の短い間、疲れているふたりに申し訳なかったけれど役所やいくつかの学校などをつれ回しました。


(ブザ小学校の初等教育補完プログラムのクラス。写っているのは母です。)


1日目はJICAで話を聞いた後、午後にブザ小学校(チャリティーで机を贈った学校。英語を教えています。)、その後いつも一緒に活動している青年のところへ行き、太鼓と踊りを見せてもらいました。2日目は役所、職業訓練校、特別支援学校に行った後、キリマンジャロ方面のアルーシャへ夕方移動しました。ダルエスサラームはタンザニアで一番大きな都市ですが、私の活動しているテメケは細い路地、未舗装の道路ももちろんまだあるし、学校も生徒は床に座って授業を受けていたりして、二人はちょっと驚いていたかもしれません。でも行った先で皆さん歓迎をしてくださって楽しい時間を過ごしました。



(ユースグループ所へ行って、タンザニアの太鼓の演奏と踊りを見せてもらいました。母と叔母)

アルーシャに移動してからはタランギーレ国立公園、ンゴロンゴロ自然保護区でたくさん動物をみることができました。私もこれまで別の国立公園に行ったことがありましたが、今回はそれ以上にたくさん色々な種類の動物を見ることができ、自分も大いに楽しみました。あとは社会の授業で習った「アウストラロピテクス」が発見されたオルドバイ渓谷をハイキングし、骨の見つかった場所まで行ってきました。


(ンゴロンゴロのクレーター。とても美しかったです。)


(ンゴロンゴロンではライオンがシマウマを食べている所を間近で見ることができました。)




(4駆の天井を開けてもらってそこから動物を眺めました。真ん中の人はガイドさん。なんと日本語を勉強していて、一生懸命日本語で動物の説明などをしてくれました。日本語学習暦8ヶ月だそうです。)



このンゴロンゴロ自然保護区の訪問中は思いがけず、私たちが泊っていたホテルに視察に来ていたタンザニアのキクウェテ大統領に会う機会を得ました。「JICA」あるいは「日本のボランティア」はタンザニアでもよく知られていて、大統領ももちろんよくご存知で、「君は日本人かい?」と聞かれたので「JICAのボランティアです。」と答えると、それだけで私がどんな立場の人間か理解されたようです。





(茶色のジャケットとズボンの男性がキクウェテ大統領。私一人が大興奮。母と叔母はあまり誰か最初わかってなかったようです。)


(ンゴロンゴロ自然保護区のメインゲート。日本の企業の援助でリニューアルしました。私たちが訪れた前日に 開所記念の式典が行われました。ちなみにこの自然保護区はクロサイが有名ですが10頭しかいないそうです。)

翌日はキリマンジャロ地域に多いチャガ族の人たちの村を訪れ、コーヒーの木の栽培の様子、収穫などの工程を見せてもらい、実際自分たちでコーヒー豆を炒って粉にし、コーヒーを飲んだりしてきました。母と叔母はこのプログラムが大変気に入ったようでした。こういった観光客の案内で得たお金で村の学校の教室を建てるなど公共の目的にいくらか使っているそうです。私も初めての体験でとても興味深かったです。

(チャガ族の人がコーヒーの豆のことや栽培のことについて教えてくれました。)

(チャガ族の伝統的な家の前で。100年以上前に建てられたそうです。)

ダルエスに戻り、別の小学校と洗車の仕事をしている元ドラッグユーザーのグループにちょっと寄り、なんとか挨拶周りは終了。自分のほうがホッとしました。

(オルドバイ渓谷の全体の眺め)


旅行最終日は日本大使の公邸にお邪魔し、旅の思い出などを大使に報告しました。全部で7家族が参加したのですが、みなさん色々な体験をされてたくさんのことを報告されていました。空港へお見送りに行くと、ブザ小学校の校長先生が来てくれました。慌しく空港内に母と叔母が入り、なんと、そのあと遅れてお土産を持ったPTAの会長さんが到着。。。Pole sana. まあこれもタンザニア。

見送りのあと、校長先生たちと一緒にダラダラに乗ってテメケに戻ると、活動仲間の青年と職業訓練校の生徒たちに偶然会うことができました。テメケの皆の顔を見て安心している自分がいて、戻るべきところに戻ってきた気がしました。タンザニアを旅行したのですが、別世界に行っていたような気分ですし、かなり散財したように思います。Nimefuria!(破産しちゃった!)って毎回みんなに言っているこの頃です。

Tutaonana

2 件のコメント:

たんこさん さんのコメント...

花さん こんにちわ。ばんちゃんの母です。
タンザニアにお母さんがいらしたときに 大統領にお会いしたんですね。大興奮の花さんの気持ちがとっても良く分かりますよ。良い思い出が出来ましたね。良かったですね。 
6月に私もそちらに行ったときにルアハ国立公園で会いましたから。
任期あと5か月 頑張ってくださいね。

hana さんのコメント...

ばんちゃんママ!こんにちは。

ルアハでそういえば大統領に会ったとおっしゃってましたね。私は会った時に特にキャーキャー言ってたと思います。(笑)
それにしてもブログ読んでくださってありがとうございます。コメントも。
活動も頑張りますが、ブログも頑張って続けますね。

ではまた!