2009年11月7日土曜日

ソーダについての考察

Hamjambo?

少し涼しいなと思っていたら、昨日はなんだかとても暑く感じて汗をダラダラ流していました。そんな時は水分補給が大事!水をたくさん飲む毎日ですが、同時にタンザニアに来てから日本では自分はほとんど飲まなかった炭酸系のジュースを飲む機会が増えました。
炭酸ジュースのことをこちらの人はまとめて「ソーダ」といいます。私から見ると、タンザニア人は本当によくソーダを飲むように思います。多分アフリカの他の国も同じではないかと思いますが、朝ごはんを食べながら早朝からソーダを飲んでいる人も見ます。タンザニアの生活に慣れてきましたが、さすがにこれは真似する気にはなれません。

(こんなショーケース型の冷蔵庫もどこでも見かけます。)

「ソーダ」の種類は色々で、世界中どこでもある「コカコーラ」はもちろんのこと「ペプシコーラ」「ファンタ」「ミリンダ」「スプライト」「セブン・アップ」(スワヒリ語で サバ・ジューと言うこともあります。「サバ」は7で「ジュー」は「上」という意味。)などはどこでもあります。日本で見ないものでは「ビターレモン」「タンガウィジ」というのがあります。私のお気に入りは「ビターレモン」。これは置いていない店もちょくちょくありますが、ソーダを飲む機会があればまずはこれを注文します。「ビターレモン」つまり「bitter lemon」。そんなに苦いとは思いませんが、「苦味のあるレモン味」ってところでしょうか。「タンガウィジ」も置いていない場合もありますが、これもまあまあ好きです。「タンガウィジ」はスワヒリ語で「生姜」のこと。つまりジンジャーエールみたいな感じで、やや生姜の味がきつめかもしれません。

(お気に入りのBitter Lemon。たまにすごく飲みたくなります。)

このソーダ。最初はちょっと戸惑いました。もちろん水より値段は高いので、お金のない人や子ども、若者にとってはちょっとしたご馳走の部類に入ると思います。初めて色々な学校や施設を訪問したりすると、必ず「ソーダは何を飲みますか?」と聞かれて、御もてなしの意味でソーダが振舞われます。これを断って飲まないというのは大変なことです。最初の頃、よく「大丈夫です。結構です。」と言っていたのですが、相手にしてみれば、「なんでそんなこと言うの!?」と思うようで、断りきれるものではなく、最近は結構黙っていただくようになりました。私もたまに、一緒に活動を手伝ってくれている人にお金は渡せないのでソーダをおごったりすることもあります。

さて、以前、日本からお客さんが学校を訪問するという話になり、事前に校長先生と打ち合わせをする機会に、「日本人は慣れているからソーダなしで大丈夫ですよ。」と伝えたのに、「どうして?ソーダなしと言うわけには行かないわ」といわれたことがあります。「そんなに気を使わなくていいですよ。」と言いたかったのですが、校長先生に「お客さんが来たらあなたの国では何を出すの?」といわれ「お茶とか水」と答えると、「あなたの国でお客さんにお茶や水を出すのと同じようにお客さんが来たらソーダをこの国では出すのよ。」と言われました。これが彼らのtakrima、英語ならhospitality、つまりは「御もてなしの心」と納得するようになりました。学校などでお客さんが来た場合には各先生から毎月集めているお茶代からそのお金を捻出するそうです。

(タンザニアはビールの種類もまあまああります。これはセレンゲティとタスカビール。昔ドイツの植民地だったから、、と聞きますがタンザニアのビールは、軽くておいしいです。他にキリマンジャロ、サファリなどの銘柄があります。)


確かに日本人から見ると、「お金がない」とか「お金が無いから○○ができない。」と言っているのに、贅沢品のソーダは買えるのねと思ってしまいがちです。自分もそう思っていましたが、冠婚葬祭と言った社会的な行事にお金を使うことが避けられないように、これも大事な行為、しかもこれをしないと「失礼な行為」とみんなから見られてしまうのだとだんだん納得するようになって来ました。

でもやっぱり慣れなかったり、みんな決して楽な生活をしていないのにこんなことをしてもらって、「申し訳ない」という気持ちが急に出てくることがあります。また、自分は常に「お客さん」として手厚い御もてなしを受けることが多い一方で、タンザニア人の友人が同じように扱ってもらえなかったりする時があると進んでその厚意を受ける気になれないことがあります。

昨日も、急にそんな気持ちになり、食事を勧められたのを断ってしまいました。その時、相手の態度が一遍して急に不機嫌になってしまい、「失敗したなぁ。。。」と落ち込みました。どこに行っても人間関係は難しいです。

Tutaonana

0 件のコメント: