うちの大家さんが家の目の前で雑貨屋さんを開いてから1ヶ月近く経ちます。日本で言えば、家の前にコンビニが出来たようなもの。日用雑貨もろもろなんでも一通りそろうし、なんとチャパティ、バギア、マンダージ、フレッシュジュースにポップコーンまで売るようになり、我が家で引きこもりになりそうです。
(家の前にできたお店。今日はフレッシュジュースを頂きました。300tsh(30円ぐらい))
さて、今日はテメケ区の果てにあるキチャンガーニ小学校にソーラーパネルを設置する件で村まで行ってきました。この仕事、本当に時間がかかり、気が遠くなりそうというか、自分の任期中に終わらない気がしてきて不安になっていたところです。それがここに来て急展開。今日業者の人と役所の人と一緒に下見に行き、うまくいけば明後日から工事開始。工事が始まれば三日で設置が終了するそうです。
しかしながら、ここまでくるのに非常に、非常に時間がかかりました。最初に学校を見学しに行った日から10ヶ月。日本だったら半分以下の時間で済んでいたと思います。なんで急展開があったかというと、それはついに私の堪忍袋の緒が切れたから。
(業者の人も来てくれて教員住宅の様子を下見)
これまで自分がタンザニアにいてその国のやり方に沿ってやらないといけないし、結局自分はよそ者ということもあり、この件でかなり我慢に我慢を重ねてきました。一緒にこの仕事を進めている役人の人はどんな時でも「Hamna shida!(問題なし)」と笑顔で答え、「○○やっておいてね。自分の仕事の量から言っていつできる?」と尋ねても自信を持って「○○までにできる。」と言って出来たためしがほとんどなし。この仕事を始める前に「車の問題があるからこんなに遠い学校の仕事をするのは不安だ。近くの学校のほうがいいのでは。」と散々言った時も彼は笑顔で「問題ないよ。」と言っていました。いつも「もう絶対この期限までにやらないと大問題になりますよ。」と私が言って最後の最後にやる。。。という人で、本当に参りました。
技術者の彼に業者と一緒に下見をしておいてくださいとお願いしたのは自分が旅行に行くずっと前。旅行の予定も早めに伝え、旅行先からもメールをし、散々せかしてきたけどなんの進展もなし。結局自分も一緒に行くことになり、このところ毎日のように「下見にいくから。」と言われ、準備をして待っていると「今日は車が準備できないから行けない。」と先延ばし先延ばしになっていました。しかもこちらから尋ねないと連絡してくれません。(ちなみに学校は公共交通機関が無いところで50km先にあるので車しかいけません。)
私: 「このままでは私の任期中に仕事がおわりません。今月中に終わらなければお金は返金しますから。明日JICAに行ってその話をしてきます。」
彼: 「そんなこと言わず、返金しないで進めましょう。1週間で終わる仕事だから。」(しかも笑顔。私の怒りは頂点に!)
私: 「これまですごく我慢してきたけど、もうこれ以上は我慢できません!10ヶ月かかってできていないのに1週間でできるわけないでしょう!」
彼: 「そんなこと言わず、最近は車の手配が難しいのだから。」
私: 「最近の話じゃないでしょう。やる前から車のことは問題だから気が進まないと何回も言ったのに。大丈夫って散々言うからやることにしたのです!」
正直、ちゃぶ台があればひっくり返したかった気分。このやり取りを見ていた彼の上司の教育長も他の役人も、「あらまあ、10ヶ月。。。」とつぶやいていました。他の人たちが彼よりも私の言い分を正しいと思ってくれたことは明らかです。タイミング的には間違ってなかったのは確か。これがあまり早く言うと「日本と違うから」とか「問題ない」と言われてしまい、怒りを表したこちらが悪者になる恐れもあり難しいところです。
そして最後に彼は「我々は真剣だから必ず明日はやる。」と告げました。(本当か!?)
(今日は4年生の国家試験でした。4年生だけが試験を受けていてあとの生徒はいません。)
あまり期待せずに迎えた今日。なんと車を手配して出発。でも「途中で何かおこるかわからない」という考えが頭から離れず、学校に近づくまで半信半疑のまま過ごしました。ですが、予想に反して事はスムーズに運び、なんと彼の言ったように「すべては1週間で終わる」可能性も出てきました。だけど「やればできるじゃない」という一言では片付けられない気もするこの状態。以前に私のカウンターパートのママが「ここで仕事をするには強くならないといけない。あなたも強くなりなさい。」と言ったことを思い出します。
なんとか一歩進みましたが自分はまだ半信半疑。きちんとできたらまた報告します。
Tutaonana
(6年生の女の子たちが食事を作りのお手伝いに学校に来ていました。)
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