2009年6月19日金曜日

教員セミナー:道徳・生徒指導編

Hamjambo?

 6月の初めから7月初めまで学校がお休みです。学校へ行く回数も減り、オフィスでやれる仕事を片付けようと、今日は一日お絵かき。職場のママに頼まれた保健衛生教育の教材です。なかなか大作で時間がかかりました。
   (本当に使ってくれるのか不安ですが、今回は遠慮がちに右下に小さく自分の名前を入れました)

さて、昨日までの3日間、学校が休みの時期を利用して教員のセミナーが行われました。今回は、いわば日本の感覚で言えば、「道徳」か「生徒指導」の教員研修といったところです。タンザニアでは新カリキュラムが始まって数年になり、その中に「スポーツと人間形成」という新科目が設置され、これが道徳的な内容を含んでいます。ですが教科書もあまり出回っていないし、先生も教えたことがないという状態のようです。今回の研修で私も初めて「スポーツと人間形成」の教科書を拝見しましたがタンザニア人の先生の中にもそういう人が少なからずいました。

今回のセミナーに参加し、ひとりの日本人の教員として大変勉強になることがたくさんありました。教員の仕事の共通点、普遍性を感じました。

あまりよい話ではありませんが、この「人間形成」は算数や英語、スワヒリ語などの主要科目に押しやられ、テスト前で範囲を終わらせないといけないなどの理由で授業が行われなかったりする現状が報告されました。うーん、この状況、考え込んでしまいました。

この研修全体として「道徳」というよりどちらかというと「ライフスキル教育」についての視点で話が進んでおり、初日の前半はその概論が説明され、後半は「生徒の問題行動とそこから学ぶこと」について話し合いをグループで行いました。私のいたグループの雑談で、親が子どもに「食べ物がないから自分で探してきなさい。」と言って体を売ることを薦めているという話も出ました。なんかとても重かったです。

                 (グループでの話し合い。みなさん真剣です。)

翌日はグループでの模擬授業の準備と発表でした。私たちのグループは「権利と義務」についての授業案の立案です。「権利と義務」のほか、「危険な行動」というトピックもあり、全部で5つのグループが発表しました。

この模擬授業がとても面白かったです。参加者が生徒役で各グループの代表者が授業をしたのですが、日本と同じでそれぞれの先生の個性が様々で楽しかったし、一方で、日本と違って歌をたくさん使うので「権利についての歌」みたいなのを歌ったり、とても勉強になりました。

           (みなさんさすがプロと言う感じ。人前で話しをするのはお手の物)

なかでも「危険な行動」の模擬授業をしたグループは、問題行動として、酒、タバコ、ばくち、薬物などとともに、「服装の乱れ」をあげていました。あるグループの模擬授業では「最近の男子生徒はズボンをこんなに下げている!!」「女の子はスカートが短い!」と先生が大パフォーマンスで訴えていて自分の中でものすごくウケました。女子生徒のスカートの短さは日本と比べ物にならないですが、同じことを日本で言っていたこと思い出し、同業者だなぁと一人でしみじみしていました。
(最終日に自作教材の発表がありました。私も小さい紙に絵を描いていきました。教育を受ける権利などが表現されています。)

そのあとのファシリテーターからのコメントもすばらしく、教員として日本に帰ってからも今後の授業に生かしたいと思うようなよい話がきけ、とても勉強になりました。ファシリテーターから厳しいコメントもあったものの、タンザニアの先生方は基本的に授業がとても上手だと常々思っていましたが、今回もまたその印象を強くしました。

協力隊でタンザニアに来て、こちらの先生を助けるって考えは本当におこがましく、こちらが学ぶことばかりです。

Tutaonana

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