日本はそろそろ師走ですね。ここでは日に日に暑さが増すこのごろです。
最近、引越しをしました。以前はバスに乗ったりして片道約50分の道のりを通勤していましたが、新居からは配属先まで歩いて15分ぐらいとなりました。大家さん一家も同じ敷地に住んでいるし、職場の同僚もご近所さんなので、安心です。
(あたらしい家の隣にある、雑貨屋さん。ちょっと南国風でいい雰囲気。お菓子や水、生活用品、電話のプリペイドカードなどを売っています。)
さて、いいかげん、今日は少し私の活動について書きます。
私の仕事は青少年活動ですが、活動が始まって4ヶ月。まずは現状を把握するということで、学校を訪問したり、地域の青少年グループを訪れたり、週に1回近所の学校で英語の授業の手伝いをしたり、ということをまあ、やってきました。現状を知るという活動の一つとして、いくつかの学校で、日本の紹介を少ししたあとにアンケート調査をしています。日本紹介はほんの少しだけですが、みんなにリラックスしてもらう目的も兼ねていっしょに「じゃんけん」をおしえてやってみたりしています。何度言ってもみんなどうしても「じゃんけんプン!」ってしか言えないのはなんででしょうかね。
さて、アンケートについては、基本的な生活や興味を尋ねながら、HIV・AIDSや薬物乱用について尋ねるものでした。日本の生徒ならどう尋ねたらいいかと考えながら、同時にこの国だったらどんな選択肢が必要かと考え、カウンターパートに見てもらい、何人かにテストして完成させました。
合計で120人の生徒に尋ねる予定ですが、現在小学6年生80人終了しました。
さて、結果について。
<好きな教科>
一番多かった答えは「算数」でした。次が「英語」。タンザニアでは小学校1年生から英語を習います。あとは「理科」「スワヒリ語」「社会」、少数ですが、「宗教」などが続きます。
<学校生活で一番好きなこと>
「勉強」が1番でした。「友達と遊ぶ」という回答よりもずっと多かったです。
<学校生活で嫌いなこと。>
一番は「友達がいじめる」でした。何を「いじめ」としているのかは正直わかりませんが、子どもたちを見ていると、よくたたいたり、何か言い合ったりしています。色々あるのかもしれません。
2番は「先生が棒でよくたたく」、3番は「学校のトイレを使うこと」でした。
<生活で不安に思っていること>
「HIV・AIDS」、「薬物」、「将来の進路」の3つが特に多かったです。
「勉強が難しい」とか「友達のこと」というのは非常に少なかったです。
たぶん日本のこどもと答える内容は違いますよね。 <生活で不安に思っていること>という項目で、一応、HIVとか薬物とか入れましたが、まさかこれほど多くの子どもが不安だと答えるとは正直思っていなかったのでびっくりしました。
あと、一番驚いたのは<友達と薬物について話をしたことがありますか?あればどんなことを話しましたか?>という質問についてです。少数、でも10%ぐらいの子どもたちが「実際に麻薬を使っている友達について話したことがある。」と答えました。
いかに麻薬の問題が身近であるか、自分自身も気付かされました。こちらでは「バンギ」とよばれるタバコのような麻薬が出回っていて安く手に入るそうです。配属先の人の話だと、子どもが運び屋のような仕事をしていることもあるそうです。
普通に生活していると、全く見えない問題点がいくつか見えてきて驚きました。この結果をみて、自分の活動を今後どうするのかが、ほんと正直、大問題です。
Tutaonana tena