今日は小学校に入学するのが遅れたり仕事をしていて学校に行けない子どもたちのための特別クラスで英語を教えました。午後、小学校の生徒たちが帰った後に小学校の教室を使い授業を行っています。ユニセフの支援で始まり、小学校7年間の内容を4年間で終わらせるという制度で教科書も専用のものがあります。
さて、私が英語の教科書を見せて欲しいというと、最初先生は「ない!」と答えました。それを聞いていた教頭先生が倉庫に探しに行くと何冊かの教科書が出てきました。どういうこと!?って感じです。教科書がないという理由でこれまで英語の授業はしていなかったようで、今日の私の授業が記念すべき第1回目の英語の授業らしかったです。(汗)
(小学校では生徒のノートをチェックするお手伝いもします。ノートは作りが悪くてすぐにボロボロになるので扱いも大変です。)
このところ、活動がまとまりなく広がっているように感じることもしばしばです。子どもや青少年に関することでやれることは何でもやろう、と決めてから色々なことをやっている気がします。
元々最初の活動要請は青少年への薬物防止セミナーの開催やHIV・AIDSの教育、職業訓練等々をすると書いてありました。でも出発前にJICAの人からも要請と違うことをやっても構いませんと言われていたし、配属先でも好きなことをやってくださいと言われ(それが一番困る。。。)、要請に沿ったこともやる努力はしていますが、要請から離れ自分の専門の英語を教えることから、今では自分が不得意で避けていたことも頼まれればやるようになってきました。
自分の学校生活を振り返ると、芸術科目はあまり得意でなかったという思いがあるのですが、ここでは音楽を教えたり、頼まれて教材用に絵を描いたりしています。歌も得意じゃないし、恥ずかしくてあまり人前で歌を歌ったりしないのですが、ここではもうやるしかありません。歌ったり踊ったり。。。(帰国したら絶対やりませんけど!)
小学校の時の図工の成績もすごく悪かった記憶があるのですが、言葉がしゃべれない分、絵を描いたりして教材を作ることで授業に貢献するしかない時もあります。
そんなことを続けていると、予想もしなかった展開が待っていたりします。
予想外の展開、その1。あるとき、音楽の授業をしているという話をポト君にしました。太鼓が得意で歌も上手なポト君です。もっと色々な楽器を憶えたいということで、ハーモニカやカスタネットも見たことがないから是非授業を見たいと言われました。1回目の見学の時、私のスワヒリ語が不十分なところをお手伝いもしてくれ、とても助かりました。
そして2回目の音楽の授業。ポト君がカスタネットを使って、アフリカの伝統的なリズムも混ぜながら色々なリズムを教える授業をしてくれました。これは私には教えられないこと。とても楽しい授業になりました。子どもたちも、音楽の上手なお兄さんが来てくれてとても喜んでいました。
予想外の展開、その2。教材用にオフィスで絵を描いていると、そこにいた小学校の先生が私の絵を見て、上手に描けているとほめてくれました。元来、私は絵を描くのがあまり得意ではありませんが、お手本の絵があってそれを真似するならなんとかいけます。その先生は、なんと、お金を払うので彼女の学校用に絵を描いて欲しいと言うのです。びっくりです。お金は要りませんと丁寧にお断りしましたが、絵を描くことを約束しました。教科書の絵を大きく描くので、気合と根気でなんとかやれそうです。日本のように教材を売る会社などもないし、私のような者が描いた絵でも役に立つのは日本ならお金で買えるような教材がないというのもひとつの理由かもしれません。
(社会の教科書の絵を大きく描いて欲しいと頼まれました。真ん中に写っているのが教科書です。教科書も全員分ないですからこういった絵も役に立ちそうです。)
(頑張って描きました。真ん中にいるのが校長先生で、他の先生たちと会議をしているところらしいです。学校での先生たちの仕事や学校内の仕組みを教えるのに使われます)
明日は土曜日ですが、近所の青少年グループの会議に招かれています。また新たな出会いや展開が待っているかもしれません。何でも参加してみることが大切かなと思う今日この頃です。
Tutaonana