今日はマウリッドという人が生まれた日を祝う「マウリッドデイ」というイスラム教の祝日です。この祝日も月が満月かどうかを肉眼で確認してイスラム教の指導者たちが最終的にいつを祝日にするか決めています。印刷されている2009年のカレンダーでは3月9日が祝日になっているのに、実際は10日が祝日でした。タンザニア人も混乱しているのか、わざとなのか、職場や学校に遅刻する人、来ない人。。。結構いるみたいです。その気持ちわからないでもないですが、どうしたもんでしょう。私のカウンターパートも遅刻でした。
さて、JICA Office も祝日を9日にするか10日にするか、隊員に対して1週間ほど前に連絡がありました。各地に散らばる隊員へのこういった一斉連絡は携帯電話のメール送信で行われています。ということで、私たち隊員は安全や連絡手段の確保のため、一人ずつ携帯電話が貸与されています。
タンザニアで現在使われている携帯電話の会社はVodacom, Tigo, Zantel, Zain などなど4、5社あります。自分の周辺を見る限り、携帯電話はかなり普及しています。電話線を引くよりも簡単で、電話料金は「ボーチャー」といわれるプリペイドカードを購入し、PINナンバーを入力すれば料金がチャージされます。このプリペイドカードはダルエスサラーム市内ならだいたいどこに行っても扱っているお店がありとても便利です。さらに、SMS(Short Messages)と呼ばれる携帯メールサービスもあり、違う会社の携帯電話間でのやりとりも出来、1メールの文字数も1000文字近くかけるので結構便利です。
各社のサービス競争もこのところ盛んです。私はVodacomを使用していますが、このところ毎月と言っていいほど新しいサービスの提供があります。
(最近、大胆なサービスで利用者を増やしていると思われるTigoの大看板)
例えば他社のサービスも含め、これまでにあったサービスのいくつかを紹介すると。。。
1) SMSである番号にメールを送信すると、1500タンザニアシリングが自動的に会社に引き落とされ、そのかわり、ある一定の時間帯は同じ会社の携帯電話同士の通話が無料になる。
2) 朝11時までに2000タンザニアシリング以上のお金をチャージすると、10%分のサービスチャージ金がついてくる。
3) 同じ会社の携帯電話同士だと超格安料金で24時間話し放題。
4) サービス月間中は携帯電話にお金をチャージすると、30%の増額サービス。
など、など。。。これらのサービスを使い分けるためいくつかの会社の携帯電話を持っている人までいます。
(私の持っている携帯電話機は一番シンプルなものですが、日本と同じでカメラ着きのものもあります。)
これらの携帯電話会社はかなり儲かっているように思いますが、特に私の使用しているVodacomはいわゆるCSR、会社の社会貢献にも積極的です。小学校に机を贈ったり、中学校にコンピューターを贈ったりしたというニュースをよく見ます。実際、テメケ区内の小学校でも「Vodacom」というロゴの入った新品の机がたくさん並んでいる学校をみました。またスポーツの大会のスポンサーにもよくなっています。先日のキリマンジャロマラソンでも5キロコースのスポンサーはVodacomでしたし、プロのサッカー大会でもよくスポンサーになっているのを見ます。会社内に社会貢献のセクションまであるようです。
(こちらはVodacomの看板。先ほどのTigoの看板のすぐそばにあります。夜10時から朝6時までVodacom同士は超格安通話が可能になるようです。)
会社の社会貢献はほかも盛んなようで、学校もそういった会社からいかに援助を得るかは校長先生の力量にかかっているといえるかもしれません。
日本の企業は今こういった社会貢献についてはどんな状況なのでしょうか。それどころではないぐらい景気が悪いという話も聞きますが。。。
そうそう、日本から私の携帯電話に直接電話することもできます。家族が日本の携帯電話を使って私の携帯に電話してくれたこともあります。日本国内で話をしているみたいに声もはっきり聞こえますよ。すごい時代ですね。
Tutaonana
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